美味探訪のTVタレントたち、それ程と思えない料理にも“うーん、うまい”と手を叩く。
思わず、“ご苦労さん”と言ってしまいそうである。この手を叩く行為は、明石家さんや関根勤さんがその場を盛り上げるために始めたと言う。

それにしても、それ相応の出演料のタレントたち、それも大の大人が手を叩くだけで、料理の紹介を終えては手抜きと言われても仕方ない。
タレントたちが手を叩くのは、料理への評価でなく自分自身を鼓舞させるためだったのかと訝る。

子供も口代わりだろうがよく手を叩く。
だが、歳を追うに従って手を叩くことが無くなり、言葉で意思を伝え始めると、言うではないか。
仮に、その料理がそれほどでもない料理だったにしろ、難しい話ではない。工夫次第である。
例えて言えば、食材の産地を店主に聞く。それに調味料とか火の通し加減を見事と褒めるのも良い。さらに言えば、ご主人の人柄とか笑顔を褒める手もあるし、話題をお店にふり、その歴史や、工夫された照明にと話を飛ばすなど、話の種は尽きない。

それとも、手を叩きTVの前に人を集めていたのか。手の音に驚き、台所にいる主婦を新聞に夢中なご主人をも、ついでに勉強部屋でゲームに夢中の子供達を、TVの前に人を集め一気に視聴率を上げていた。
これであれば、納得いく話である。
料理番組出演のタレントたちは手を叩き、出演料分の働きを立派に果たしているのである。
だが、やはり、こうした喜びのお裾分けは、言葉でしっかりと伝えて頂きたいものである。
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